<生き方多様/これぞ揺籃1/ 写真上=アワフキムシ 6/20 撮影>
あわててあわ吹いてあわの中へ逃げた訳でなく、泡はこの虫の幼虫の揺籃だそうです。自分の排出液に空気を吹き込み丈夫で安全な泡を作る。外敵のアリは泡で窒息。下の少し黒っぽい所に幼虫がいて、尻から管を出し空気を吸い、中で吹いて泡を多く作ります。脱皮は泡の外でする。殻=セミの抜け殻にそっくりだが 9mmほど。成虫は飛翔・交尾し、枯枝に産卵して短い一生を終えます(カメムシ目セミ型下目)。
<これぞ揺籃2/写真下=シュレーゲルアオガエル 6/22撮影>
江戸時代シーボルトが日本から持ち帰った標本の一つ。日本固有種のカエルだが(既報130701)、名はオランダの博物館長に由来するそうです。初めて今年我家の消雪池に産卵しました。水面から少し離れた水際に白い卵塊を生み、その中で成長したオタマジャクシは雨粒の力で泡が破れ池に落ちます。多くは他の生物の餌食になります。「食物網」の頂点に立つ 「ヒト」は、この底辺弱者の累積があっての「生存」なのです。