[2009年6月1日]
<年中行事/5月>
「田植え」「山菜祭り」「自然案内(私ごと)」など、昨年このコラムに書きました。田麦では4月は助走期間、5月に入ると、田仕事・畑仕事・道普請・草刈り、と何事も一挙に「本番稼動」といった感じです。
<美人薄命/カタクリ>
雪解けを待ちわびた様に山肌に群生して咲く「春の妖精」、春植物の代表格・カタクリ。種から花を咲かせるまで7−8年、下を向き薄紫の細い花びらを反り返らせ、風に揺らぐ姿は可憐です。森の木々が葉を出し林床に陽光が届かなくなる頃には、花も葉も茎も枯れるというより溶けるよう消えてしまいます。(Blog「花また花・第214回」を参照)
<美人薄命/ギフチョウ>
カタクリなどの蜜を吸い、この花の命に合わせる様に飛び交うのが「春の女神」ギフチョウ。黒と黄の縞模様で寿命は羽化してから二週間ほど、その間に交尾・産卵し子孫を残します。絶滅危惧?類に指定されており、山形県から福井県の日本海側に自生する、コシノカンアオイにしか産卵しません。
この植物もまた準絶滅危惧にあげられています。
(写真は、緑の真珠=ギフチョウの卵 と、トチノキの葉の展開=3,4,5・・と小葉の数を増やしていくようです)