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文/植木 務(上越市大島区田麦在住)

[2008年4月1日]

<此冬記’08>
 今冬の最大積雪深≒300cm。12月中頃まで大した積雪もなく元日は若しかしたら無雪かな?とも思っていました。所が30日の午後から本降りの大雪。一昼夜で4−50cmの降雪が正月4日の朝まで続きました。
更に短時間では稀有の大雪の日もあり、振返ると積雪は例年並の量。
「暖冬々々」と云われても油断は禁物でした。

<温暖化異変>
 田麦は名うての豪雪地です。なぜ北方の寒冷地よりも雪が多いのか。
日本海の暖流から蒸発する水蒸気、大陸からの寒波、たっぷり水分を含んだ北風が県境の脊梁山脈に当たり上昇冷却され雪となる、降雪メカニズムは小学校でも学びます。温暖化で、海面からの蒸発量が増えると豪雪か?寒波が弱ければ多雨少雪か?春の雪解けが早まれば雪崩河川増水洪水か?
・・・地球規模で局地的異常気象の多い昨今、この先どうなるのでしょう。

<「春三月の」>
 陽をうけて随分雪解けも進みました。畑などの平地では残雪が100cm程になりました。カワラヒワ、シジュウカラ、ヤマガラ、アカゲラなどが目の前で地面や木や枝をつついています。ホオジロが囀りの練習をしています。
水仙が顔を覗かせ、窓外ブナ林の「根開け(ねあけ)」も広く大きくなりました。
莢がほころびだし、今春の芽吹きは早まりそうです。(写真は3月末の裏山)

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