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文/植木 務(上越市大島区田麦在住)

[2009年9月10日]

<年中行事/8月>
 8月は「お盆」の月。盆前の隣組「道普請・草刈」は毎年8/7早朝5時頃からです。8、9は「板山不動尊祭り」と「渓流まつり」=イワナの掴み取り・河岸で炉端焼き。県紙に報道されると予約が殺到し、3日で定員満杯となる程の好評です。「墓参り」が終わると「盆踊り大会」(田麦通信・前号記載)。そして月末は「諏訪神社祭」=氏子が集い神主がお祓、参道山門に高さ15メートル程の大幟が4本立ちます。
 酷暑の夏に、慰霊と骨休めの年中行事は文化の智恵なのでしょう。

<キツネ・イノシシ・ニホンカモシカ/温暖化?>
 鳥獣被害の近況。カラス、タヌキ、サギの被害は慣れているので、畑や池の防護対策は夫々が智恵を絞り、情報交換も立話の楽しみです。この所の新ネタは、キツネが畑に入った、イノシシに自然薯畑が全滅されたカモシカが稲をなぎ倒したなどの話を聞きます。2-3年前までは、こういう事は少なかったそうです。

<金糸・銀糸・綿房穂/ススキ>
 古くは万葉集にも詠われている「薄=尾花・カヤ・み草」は、秋の七草の一つ。山肌一面に白くふんわりとした穂が風に靡く姿は日本の原風景です。穂の出始めの花序枝は棒状で「銀色」、小さな提灯を無数に連ねぶら下げた様な葯(花粉の嚢)が「黄金色」、中秋小穂の基毛が開くと総が「白く」膨らむのです。田麦の山のススキ野は、今「黄褐色」です。
 図鑑では広辞苑にもない専門語も多く文字面は難解。多種・変異・栽培種・鑑賞用・民生活用など「身近な植物」にして奥行深く、興味沸々です。

 (写真は、ススキの穂=葯や基毛も同時散見)

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