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文/植木 務(上越市大島区田麦在住)

[2009年8月20日]

<盆休みの賑わい>
 墓参・帰省・里帰りのシーズン。先祖の霊を慰め日頃の無沙汰を省み、故郷の父母の安否を問い生家に帰る、古来からの仕来たりの時節です。人込みはないものの、家々の駐車や都会ナンバーの通行車が増え、子達の姿も目立ち甲高い声があちこちから聞こえました。

<田麦盆踊り大会>
 毎年お盆の15日に観音堂境内で夜8時から。触れ太鼓の響きに釣られ浮き腰立って、年配者から乳幼児まで130人ほどが広場に集います(60数戸の集落)。真ん中の櫓の上に太鼓と打ち手が二人、下に唄い手と囃子手、ぐるりを取り巻く団扇片手の観客たち。たけなわは踊り子の輪が二重三重になり、夏の夜の無くてはならない集落歓楽の一時です。
 「会場準備」は当日午後から輪番隣組長と役員の10数人が、櫓組み門飾提灯吊り配線音響整備や景品神酒受付の段取り・・。片付けは踊り終了後のその夜の内に完了。翌日は何もなかったように皆日常に戻ります。

<残暑秋風>
 今夏の我家のヨシズ・スダレ出しは8/16。其れまでは雨がちの日が多く、家は湿っぽくて壁に黴も散見し、洗濯物は乾き難く地面は水気を含み、偶の晴天でもカラッとせず空気は何となく湿気が多いのです。
 そうこうしている内に立秋も過ぎ、盆頃にやっと梅雨明けの感じ。快晴でも風に涼気あり蝉の声も心成しか弱々しく、夜は虫の声も耳にします。今年は「夏がない」みたいです。
 稲の生育には、このあとの日照が勝負との話を聞きます。

(写真は、準備の整った盆踊り会場)

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