［2011年6月15日］

＜トッキョキョカキョク（特許許可局）／ホトトギス／聞きなし＞
　「ホケキョウ(法華経)」は ウグイス、野鳥の囀りを人語に置換えたのが「聞きなし」です。ホトトギスは又「テッペンカケタカ」とも聞きなされ「種間托卵」する仲間、育児放棄をたくらんでの托卵ではありません。祖先= 小型恐竜の血筋を色濃く継ぎ体温が低く、自分の卵を自分で抱いて自分で孵化出来ない 進化の宿命を負った鳥なのです。初夏に渡来し仮親の巣を天敵から護るが如く、飛びながらも 深夜でも大声で鳴き 「コノコヲタノム(この子を頼む) ・・・ 」と云っている様に私には聞こえます。

＜TV感想／NHK・「小さな旅」／6/5 6/9 全国放送済み＞
　番組のテーマは「春・雪解け水・水の恩恵・・」でしょうか。ブナ林の中の雪解け水が滴る源流、道脇の清水、棚田の春景色、湧水で育つ「米の味」、農家の熱心、山の水が滔々と流れ込む海で育った「海藻・ところてん」を生業にされている『家族』= オープニングで示唆されたもう一つのテーマ。子たちの可愛らしさ マナーの良さ、爺さん言「普通に居れる事が幸せ」= 大震災にも思い至る生甲斐の原点 ・・ などを感じ受けました。
　画面背後から滲む、テーマの一貫性と言外の表現力は、さすが NHK と思いました。
(写真は、霧の中の窓外の裏山 田麦・ぶな林)