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文/植木 務(大島村田麦地区在住)

[2001年4月22日]

<ウソと桜>
 一週間ほど前に学校の桜がほころび始めました。所が未だにチラホラで「満開」になりません。各地の名所の様に、木全体がフックラと花に包まれる迄には至らぬ中に、葉が出始めました。イメージに比べて何とも侘びしい開花です。

 某日のNHKのテレビ・ニュース。
東北の或所の桜が、「ウソ」に芽をついばまれて、侘びしい開花とのこと。それを見ていて、「ははーん、当地も多分これだな」と思いました。ウソの被害を軽減すべく、春先に桜の木に薬品を噴霧する所もあります。

 ウソ(鷽:スズメよりやや大きいふっくらとした頭の黒い灰色の鳥。雄は頬と喉は紅色、数羽の群で桜など樹木の花芽を採餌する/ハンドブック引用)。当地の知人の話しでは、ウソは綺麗な鳥で、昔、鑑賞用に飼育していたそうです。
 ニュースの中で、土地の人が言っている言葉にグッときました。「今年は大雪で、ウソもエサに困った事でしょうから、仕方ないですね」!

<秋葉山散策>
 22日(日)は、自然観察グループ:「やませみの会」の4月例会日。9時集合、10名が参加。国蝶「おおむらさきの里」の整備作業の後、例年の如く、散策・観察しながら、秋葉山(約400m)に登りました。
 所々の木陰、吹溜まりには、尚も1mを越える残雪がありましたが、歩くに問題なし。平年並の気温のこの日、頂上は「天気晴朗なれど風冷たし」。

 尾根道の8合目からの急な北斜面は、100mにわたり「カタクリ」の群生地。下向きの6枚の花びらの先をピンと跳ね上げて崖の全面が紫。ショウジョウバカマ、キクザキイチリンソウ(白)、コシノコバイモ・・がその中に点在しています。
日当たりの良い南斜面は、一転して白い十字の可憐な花のトキワイカリソウが、芽吹いたばかりの周りの緑の草々の中で主流の座を占めて居ました。

 鳥達は、私のメモで17種(名を教えて貰ったものを含めてです。全部を私が識別出来た訳ではありません)。
今までイカル?かな、と思っていたのが、ムクドリ(椋鳥)だと教えて貰ったのは、特に喜びでした。
 珍しかったのは、サンショウウヲ:体長12cm。澄んだ渓流にしか棲めない「やつ」に久しぶりにお目にかかりました。目が可愛いいのです。

<家周りの花々>
レンギョウ 黄色の花が華やかに枝一杯に咲きます。4枚の花びら。ヨーロッパでは、春を呼ぶ花と云われているそうです。

トサミズキ これも黄色ですが、房状に7−10花つきます。

水芭蕉  近くの小池で、白く可憐に40包ほど咲いています。この時期を過ぎるとグロテスクな程の大きな葉の束になります。

水仙 隣の水仙は日当たりも良く、黄色く咲き乱れています。家のは、これから。道沿いに一列に植えてあります。

クロッカス 白、紫、黄の三種で、40株ほど。毎朝が楽しみです。

チューリップ  葉も小さくて、まだまだです。

シデコブシ  白い花を2ツつけました。孫の為に植えたものです。

シバザクラ ずっと下の方の部落では満開なのを見ましたが、家はまだ。

梨の木 いま蕾み。明日には咲くだろう、と家内は云っています。

リンゴ 葉が出ました。

カリン これも葉が出始めました。

 まだ、 葉も出ていません。
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