[2011年4月15日]
<スノーシューハイク/田麦ブナの森・単独行 2hr.>
春が来て、晴天の日が続き心も軽くなり裏山を散歩しました。残雪は 2- 3m(場所により大差)。ブナの根開けも大きくなった某日午後、足にスノーシュー
両手にストック ポッケにカメラ 腰に水筒 首に双眼鏡を吊下げて家の脇から雪の急斜面を登る。雪原は下藪の地形を覆い被すので見通しが良く、山肌を最短経路で歩め
木々の葉痕冬芽・獣糞足跡を間近で楽しめるのが魅力。
雪表面はやや緩むが林間日陰はまだ堅い。しかし夏場の地形が頭にないと危険はすぐそこにある。見慣れた カラマツ キハダ ブナの巨木 凍裂の樹林を目印に歩を進める
・・ハタと迷う。斜面を下り斜面を登れば短絡の経路の筈。「想定外」の雪面傾斜に戸惑い前進は無謀と感知、今来た足跡を本道分岐点まで引き返す≒500m。山道は斜面の中腹を「L字形」に削った道が少なくない。夏場の道を冬の雪が覆い隠し、山頂から谷底まで一連の斜面にしてしまう。滑れば一気に底まで滑落。崖や斜面の境目は亀裂が口を開け僅かな凹みの筋は崩落の前段階・・
雪の下の地形を読む。戻る徒労を無駄と思うなと自分に言い聞かせる。子達引率を想定すればガイド本番の始まりは下見からと 再確信。
トウホクノウサギに会いました。彼等は天敵からの護身で定った巣を作らないという。歩みの雪音を聞きつけたのか向こうの山を正に「脱兎」 一瞬の場面でした。Oh!
大きな足跡は多分ニホンカモシカ( ウシ科)、長い歩幅と偶蹄の跡が鮮明。樹皮の齧り 屋根まで埋まったトイレハウス 杉の倒木、期待したマンサク黄花には会えず終い。身近な裏山・里山と雖も雪山の単独行は危険と並行。難無く戻れた僥倖を謝すべきと己を戒めました。
(写真は、遠景の白嶺左= 群馬県境・湯沢方向 右は長野県境・関田山脈、手前クラックは溜池の陥没、中程ブナ林の麓に拙宅あり 4/1 撮影)